ギュッと詰まる血管を緩和させよう|脳梗塞を治療して再発を予防

求められる判断

医者

経過観察を選ぶ傾向

聴神経腫瘍は、脳腫瘍の一種です。脳腫瘍の約10%が聴神経腫瘍ですので、比較的多い病気です。但し、腫瘍は良性です。現在、聴神経腫瘍の処置方法は手術、放射線治療、経過観察の3種類です。手術は、全身麻酔をかけての腫瘍摘出手術となります。すべて摘出してしまえば再発の心配はありませんが、腫瘍が大きくて周囲の神経や血管に癒着している場合、摘出しても何らかの後遺症が残る場合があります。放射線治療は、放射線を照射して腫瘍が大きくなることを防ぐことを目的としています。但し、放射線治療を行っても、腫瘍が大きくなってしまう場合があります。また、放射線は腫瘍のみに照射するようにしていますが、他に影響を及ぼすこともあり、場合によっては将来、顔面神経麻痺や脳腫瘍等を引き起こすこともあります。このように、手術も放射線治療もリスクがありますから、患者は経過観察を選ぶ傾向にあります。

経過観察にもリスクはある

聴神経腫瘍が良性であることは、経過観察を選択する大きな要因です。しかし、良性であっても腫瘍があれば、問題はあります。代表的な問題は、難聴です。聴神経腫瘍が大きくなるスピードは決して速くはないのですが、それでも何も処置しないでいる限り、必ず大きくなりますし、その分、難聴も進行してしまいます。また、スピードが速くないのは、あくまでも一般論であり、中には急速に大きくなってしまう場合もあります。そして当然、大きければ大きいほど、手術にしても放射線治療にしても良い結果が得られる可能性は低くなります。従って、経過観察を選択したい気持ちは十分理解できますが、しっかりと医師と話し合って、最善の方法を選ぶべきです。